2014年12月、タイのチェンマイからオムコイ村へ。
ファームスティが体験できる場所があるということで、GO Organics代表のSpencer Leungとオムコイ村での活動を推進している人達と向かいました。
このような都市部から離れた村や住民の暮らしを守るため、バンコクの若者達が企画・運営しているのです。
ガタガタの山道を軽トラックで登り、山頂に到着。
この場所には電気も水道もありません。でも、立派なロッヂが5棟ほど作られていて、シャワーとトイレも備え付けらえれています。
シャワーの水は雨水を浄化した常温、トイレはレバー式で水を流します。
タイのバナナをいただいた後は、この土地の植物や生き物の説明を受け、メインの生産物であるタイ米の田んぼへ。
この時期はすでに収穫後で、刈り取った後が残っているだけでした。
広い敷地に機械はありません。すべて手作業で田植えをするそう。
収穫したタイ米は貯蔵庫へ。昔ながらの高床式倉庫です。
夕食は、村の人達が無農薬のタイ米や野菜を使った料理を用意してくれました。
この日は特別に、飼育している豚を夕食として調理してくれて。
ロウソクの灯りだけを頼りに、皆で集まって一緒にいただく食事は、キャンプのような楽しい気持ちと、
胸の奥から食をいただける感謝の気持ちが湧き出てくるような、そんな貴重なひと時でした。
一つ一つの食事を味わったり、目の前の人達とワインの飲みながら話したり、12月だというのに寒くなく心地よいタイの空気を感じたり。
暗くなった後は、「星見台」に登り、星空を楽しむ。
電気もなく、WiFiも圏外になる場所で。
寝る前に、川沿いに集まり、みんなで一緒に「コムローイ」を夜空へ。
コムローイとは、和紙でできた小さな気球。
「世界の平和がずっと続きますように」
その夜、私は川沿いのテントで寝ることに。
早朝に光と鳥の鳴き声で目を覚まし、テントから出てみると朝靄の中でした。
朝の散歩の後は、オーガニックコーヒーをいただき、次に向かったのは近隣にあるサトウキビ農家さんの農園へ。
宿泊施設のロッヂ
電気はなく、シャワーは常温タイのバナナ この地の植物や生き物の説明を受ける 葉っぱが微生物で分解され
この土地に還る自然の循環タイ米を刈り取った後の様子 収穫したタイ米の貯蔵庫は高床式 夕食は野菜炒めと
飼育している豚をいただきたました暗くなってきたけど
ここには電気はなく
星見台に登り星を眺めるロッヂではなく、川沿いのテントへ
これは早朝で、朝靄の中オーガニックコーヒー
この村に住むご夫婦は、サトウキビで生計を立てています。
収穫し、鉄製の中央の部分へサトウキビを押し込み、手押しでサトウキビを絞るという昔ながらの手法です。
農業だけでは生活が成り立たないので、このご夫婦の娘さん(写真の子どものお母さん)は出稼ぎへ。
タイの村でも、農業従事者の高齢化や若者の流出が課題となっていました。
訪問してから、約6年。
このご夫婦や子供さんはどうしているのかな。
中央の部分に後ろの方からサトウキビを押し込みます サトウキビが絞られると
前方のある筒へ液体が流れる仕組みお母さんがサトウキビを押し込んで お父さんが、鉄製の上部にT字の形で取り付けられた
竹の棒を押し、サトウキビを絞りますこの子は孫。
この子のお母さんは都市部へ出稼ぎで
月に数回しか会うことができません絞られたサトウキビを、この鍋で煮詰め、黒砂糖の固まりにします