神奈川県秦野市で農薬不使用・無肥料のお米づくりをされているNaturalfeel米坊さん。
2025年5月上旬に初めて訪れた時、美しい棚田と山々や川のせせらぎに心奪われました。
そして、棚田に広がる蓮華草。私が子供の頃に遊んでいた懐かしい風景そのものです。
丹沢山地で育まれた名水を田んぼに流し、安心安全で体にも地球にも優しいお米づくりをされています。
この日は、田植えの準備です。
昨年の栽培後の田んぼを耕したり、育苗パレットに種籾を蒔く作業。
こちらでは、「農ある暮らしSTSDコース」「農ある暮らし自給自足コース(超入門/実践)という2つのコースを用意されています。
STSDコースは、空いた時間・都合の良い時間だけ農作業をやってみるというコース。
自給自足コースは、農業やお米づくり等の作業が全く初めての方や、少しやったことがある方を対象に、1~2週間に1回程度田んぼや野菜作りについて学びながら農作業させていただけるコースです。
東京都内から電車やバスで約1時間半~2時間ほど、季節ごとに農作業体験をしてみたい方や、将来的には自給自足を目指される方にとっては、とても有難い環境です。
オーナーの春木さんは、会社員として働き、定年退職後に農業研修を経て農家へ。
「気力・体力、時間的にも、定年退職した人達が活躍できる場としての農業」
生計を立てるために必要な生産・販売、田畑などの不動産といった目に見える”有形資産”を増やすことにフォーカスした農業ではなく、人との繋がりや幸福度、知識や経験の共有といった目には見えない”無形資産”にフォーカスする農業。
美しい棚田での活動は、単なる農作業に留まらず、人と人とのつながりや地域への愛着、自然との調和を育む大切な場所であり、大切な時間。
季節の移ろいを肌で感じながら、汗を流し、言葉を交わすことで、目には見えないけれど、心に残る確かな「無形の資産」が育まれていきます。
それは世代を超えて受け継がれる知恵であり、共に過ごした時間の共有・記憶となり、自分自身がこの土地の一部であるという実感も湧くことでしょう。
棚田で過ごす一瞬一瞬が、かけがえのない価値構築となり、会社員では味わうことのできなかった経験を、まさに実践されていました。






そして、約3週間後。
いよいよ田植え会、1回目です。
田んぼには水が張られ、手植えのためにロープで線が引かれていました。
参加者は約30名弱、春木さんからの説明を聞き、みんなで一斉に苗を手植えしていきます。
最初のうちは「うわー」「キャー」という声が飛び交ってたけど、
少しすると皆慣れてきて、「こうしたらいいよ」「苗くださーい」「こっちもやりますよー」といった声が。
あっという間に予定の場所の田植えが完了。
春木さん曰く、「みなさんの身体の中のDNAには、昔の田植えの経験が記憶されていて、自然に身体が動くんだと思いますよ」
たしかに、日本人のDNAには深く刻み込まれている気がしますね。
そして、春木さんは「苗を植える時に”元気に育ってね”と声を掛けてくださいねー」と。
苗や土、自然は人間の声を聴いているから。
田植えの後は、ご用意いただいたこだわりのお弁当を食べて、米坊さんのお米を使って作られたぼた餅も。とっても美味しくて大満足。
そして、まだ小ぶりだけど、玉ねぎを各自収穫させてもらい帰路へ。
みんなで声を掛けながら大切に手植えした苗。
これからの成長がとても楽しみです。
Naturalfeel米坊さんのコースに参加ご希望の方は、お繋ぎしますのでメールにてsupport@goorganics.jpまでご連絡ください。








