天草段々畑の夢野菜 馬場 照昭さん
「化学物質過敏症の方も安心して食べられる野菜を作る！」
熊本県天草市で野菜や果樹を栽培されている馬場さんは、約45年もの農業経験をお持ちの農家さんです。
慣行農法で約10年、有機農法で約15年、自然農法で約20年。
自家採種を基本に、有機種子や農薬処理がされていない種子での栽培にこだわり、農薬や化学肥料を使わないだけでなく、動物性堆肥や微生物資材も使わない方法で、自然界の仕組みを取り入れながら作物本来の力を発揮することに注力されています。
ここに辿り着くまでのきっかけは、化学物質過敏症のお客様からの声。
農薬や化学肥料を使わず有機農法で作った野菜でも、体が反応する方がいらっしゃるのです。
原因を突き詰めていくと、動物性堆肥が原因の一つとして考えられます。
以前、私は福岡県内のある牧場へ見学に行ったことがあります。飼料について聞いてみた時に、どこの国の原料か（どんな処理がされているのか）わからないまま、販売されている混合飼料を使われていることを知りました。
人の身体は食べたもので出来ていますが、牛だってそうです。
何を食べたかわからない牛や豚の排泄物が動物性堆肥になって使われることがあります。
もちろん動物性堆肥の使用を否定しているわけではなく、こういった背景が化学物質過敏症の方が食べられる作物の選択肢を狭めているのです。
馬場さんは、化学物質過敏症の方が食べられる野菜を自分が作ろう！という強い信念のもと作物をつくり、お客様と直接繋がり野菜を届け、体の様子を聞いたり、自然界での人間の暮らし方アドバイスなど、親身になって取り組んでいらっしゃる稀有な農家さんです。
GO Organicsでは、2024年4月から農業の先生として月に2回オンラインにて直接指導を受けています。
畑やベランダでの土作り、種のこと、野菜の栽培方法、微生物のことなど、幅広く質問に答えていただきながら、自然や人との共生について学ばせてもらっています。
あらゆるニーズに柔軟に対応いただける農家さんとしても、とても貴重な方です。
来年１月は、馬場さんの畑に視察予定です。
レポートを楽しみにしてくださいね！