Vol 2. はじめて日本の農業に触れる
Vol 2. はじめて日本の農業に触れる

Vol 2. はじめて日本の農業に触れる

農家さん訪問

タイから日本に戻り、福岡で有機農業の話を聞ける機会がないかとネットで検索しました。
2015年前半頃は、まだ「オーガニック」や「有機」というキーワードで検索しても、全くといっていいほど情報がなくて。
その中で、まず見つけたのが合鴨農法でお米を作る「古野農場」さんです。
完全無農薬でお米とお野菜を作られていて、お米は長年に渡り合鴨農法での経験をお持ちの方です。
当時、月1回学ばせてもらう会があり参加してみました。

農業に全く関わったことがないので、どのような服装と靴で行っていいのかさえわからない…。
どんな人達が来るのかな…、そんな不安な気持ちで電車に揺られて行ったのを覚えています。
到着すると、すでに農業をしている人達が多く、農業ではなくてもご夫婦で野菜を作ってる人など。
全くの素人さんは来てなくて、説明を受けてもチンプンカンプン。まず用語からサッパリわからないんです(笑)

後から知ったのですが、福岡で合鴨農法といえば「古野さん」というくらい合鴨農法で有名な農家さんで、素人が突然プロ道場に足を踏み入れたような状況で、無謀にもほどがある…。
しかし、ここで出会った糸島の農家さんとはずっとご縁を繋がせていただいていたり、他で繋がった農家さんが古野農場で1年間修業をされた方だったり。
後々に繋がるきっかけとなったのが、この古野農場さんでした。

畑を借りる

そして、もう1つは「井原山田縁プロジェクト」への参加。
二拠点生活の場所を福岡県糸島市にした理由の一つに、畑ができる場所と湧水があるという点があります。
東京で震災を経験し、私の中では、「食べ物と水を確保できる場所」というのが場所選びで欠かせない条件でした。
借りた住宅から車で15分ほどの場所に、毎年、蛍が舞うような清らかな場所があり、そこでは高齢化によって休耕田になった場所を守るための活動が行われています。
棚田が荒れないように米づくりをしながら、空いている畑を区画貸ししてくれたり、作業や収穫のお手伝いをすると券をもらえて、その券でお米などと交換してくれます。まさに暮らしの支え合い。
究極な話をすると、住まいと必要最低限の収入さえ確保できれば、お米は労働対価としてもらえて、車で少し走れば湧水でとても美味しい飲料水も入手でき、自然に囲まれた中で四季を感じながら健康的な暮らしができます。

ただ、当時の私はまだ東京と福岡を行き来していた二拠点生活の身。
畑を借りたものの、週に1回行けるか行けないかという程度。
結局、母に畑作業をしてもらいながら、たまにプロジェクトに参加し券を貰ったり、母が作った野菜を食べさせてもらったり。
数年して、プロジェクトからは離れることに。
2021年度のプロジェクトサポーター募集は締め切られているので、2022年は東京からでもサポーターとして購入させてもらおうかと思います。
ぜひ、ご興味のある方はホームページを見てみてくださいね。

日本では高齢化によって空き家や休耕田の問題は、全国各地であることでしょう。
GO Organicsでは、コミュニティメンバー同士で情報交換をしたり、何か活動ができたら良いなと思ったりします。
もし、アイデアなどお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽に「お問合せ」よりご連絡いただけると嬉しいです。
次回のブログは、次の農家さん訪問について書きます。