2015年8月、大分で有機農業を営む「さとう有機農園」さんへ1泊2日で農業体験させてもらった時の記録です。
さとう有機農園さんは、完全無農薬野菜の栽培に30年ほど前から取り組まれている農家さんです。
人が野菜を育てるという「人」メインの考え方ではなく、野菜自体が健康に生育する環境を人が整えるという、「人」ではなく「野菜(と自然)」を主体に物事を考えられています。
「適した気候と土地を生かして野菜を育成すれば、本来農薬は不必要であることを、実際の育成を通じて証明しています。」
(さとう有機農園さんのHPより抜粋させていただきました)
訪れた時は農業従事者育成のための建屋と食事処があり、皆で食事をいただいたり、建屋の一室に宿泊させてもらいました。
農業体験作業は、トマト栽培が終わった後の片づけ。
ビニールハウスの中で、収穫を終え枯らしたトマトの苗を引き抜き、畑を整地しビニールマルチを敷き詰めます。
太陽熱養生処理と呼ばれ、太陽熱と微生物の繁殖力を利用し、病気や害虫を防ぎ、雑草が増えることの抑制にもなります。
熱で土を消毒し雑草種子を死滅させ、微生物の力によって土がフカフカになり、次の作物の準備ができるというわけです。
ビニールハウスの中の作業が終わった後は、ビニールハウスの外側の雑草取り。
カマを持って雑草を取っていきましたが、一緒に作業してくれたおばあちゃんの元気なこと。
私より素早い動作であっという間に雑草がなくなっていく様子に驚きました。
「昔の人は足腰が強い」と言われていたのは、畑仕事をしていたからだと思いますね。
2代目となる佐藤さんは、お父様から農園を引き継ぎ運営されており、現在72歳。
佐藤さんの経験や知識が次世代に引き継がれていることを願います。
大分から有機栽培一筋30年 さとう有機農園株式会社 (satoyuki-nouen.com)