Vol.10 香港で年1回開催されるオーガニックEXPO
Vol.10 香港で年1回開催されるオーガニックEXPO

Vol.10 香港で年1回開催されるオーガニックEXPO

2015年8月26日~28日に開催された「Natural & Organic Products Asia in Hong Kong」
香港で毎年1回開催されるオーガニックEXPOで、アジアを中心としたオーガニック商材が集まります。

この年は、タイからの出展が多かったです。日本はなんと北海道から4出展のみ。
台湾が6出展。他にはUSAからも。アジア中心という位置づけですが、グローバル感が満載でした。

エリアは、大きく「Natural Beauty & Spa」「Health & Living」「Natural Food」に分かれており、2015年の時点からすでにオーガニックは「ライフスタイル」の中にあり、根付いていくものというアプローチが見てとれました。
当時、まだ日本では「オーガニック」は一部の人達、意識している人達だけの生活にあり、「健康志向品」または「嗜好品」というのが実際のところだったかなと思います。
普通に、ライフスタイルの中に溶け込むのはまだまだ先という印象でした。

その中で、この香港でのEXPOはとても刺激的でした。
Natural Food Kitchenで実演されていたのは、オーガニック野菜を使いスロージューサーで絞られた新鮮な野菜ジュース。
シェフのような人が、野菜を組み合わせてジュースを作っていきます。

「オーガニックコットンの寝具で、麻のパジャマに身を包み、朝陽で目が覚める。
起きて洗面台へ向かい、無添加の歯磨き粉で歯を磨き、顔を洗いオーガニックコットンのタオルで優しく肌をおさえる。
自然な風合い・自然な洗剤の香りが顔を包みこむ。
キッチンに向かい、新鮮なオーガニック野菜をスロージューサーへ。野菜ジュースを体内に取り入れ、体をリフレッシュする。
1日が終わり、お風呂にバスソルトを入れて心身を癒し、オーガニック化粧品で整え、1日に感謝し眠りにつく。」

このようなライフスタイルを実現させてくれるアイテムが集まっていて、どのような暮らしをしたいかイメージを膨らませてくれました。

GO Organicsは、コマーシャル的要素のあるオーガニック商材を扱う事業は目指していないため、この視察は当時のトレンドを知り、自分達がどのような活動をしていきたいかということの参考にする目的となりました。

世間には、美しいパッケージ・消費者の心を掴むメッセージなど、多くのオーガニック商品が店舗に並びます。
オーガニックという名は付いているけれど、よくよくパッケージを見ると違うものもあったり。
高級そうなパッケージや、マーケティングのためのパンフレットなど、本当に必要なのでしょうか?
購入し持ち帰り、パッケージやパンフレットは捨ててしまうはず。
なぜマーケティング要素が必要かというと、やはり販売のため、消費者の人達に知ってもらい売れて欲しいから。
そして、この費用は当然ながら商品の価格に含まれるわけです。
消費者は「見て知る」ための費用も含め商品代を支払うということですね。

では、すでに商品のことをよく知っていて、商品が欲しいだけだったら?
この人達が勧める物は安心できるとわかっていたら?
パッケージもパンフレットも不要なはず。

消費者の意識や知識が高まり、厳しい目があると、販売する人達のオーガニック商品化への流れも変わることでしょう。
消費者がエコやリサイクルを重要視し、企業の過剰なマーケティング的要素(広告宣伝、紙媒体、プラスティックパッケージなど)を好まないようになると、販売する側は広告を簡素化し、無駄な紙媒体をやめ、少なくともプラスティックパッケージから紙やリサイクルできる素材へと変わっていく。

企業は消費者が求めているものを作り、販売します。
消費者は何を求めるのか?
これが変わらない限り、企業の流れや環境負荷は変わっていかないですよね。

現在は当時とは異なり、企業がSDGsを掲げて対応していくような世の中の流れに変わっています。
では、本当に消費者の意識やライフスタイルは大きく変わったのでしょうか?

GO Organicsは、消費者の意識が変わることがとても重要だと考えています。
そして、自分達が厳選した野菜や商品を繋がってくれた人達、必要としてくれる人達、共感してくれた人達へ伝えることで、1人でも多くの方が、日常生活の中で実践してくれることを願っています。