久しぶりに九州へ。
熊本の阿蘇蔵農園さんへ訪問しました。
阿蘇蔵農園さんは、熊本の阿蘇カルデラの中に位置する平野にあります。
約9年前に火山が噴火した時に陥没した場所になるわけです。
農園から周りを見渡すと外輪山に囲まれていることがわかりますが、その広さに「この場所で噴火があったとは」と噴火の規模の大きさに圧倒されます。
阿蘇山の噴火では、灰が北海道まで到達したそうですよ。
そして、この阿蘇は、ユネスコの正式事業として「阿蘇ユネスコジオパーク」の活動が行われている場所でもあります。
阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇ジオパーク (aso-geopark.jp)
そんな大自然の中にある、阿蘇蔵農園さん。
地下水が豊富でミネラルたっぷりの葉物野菜ができるそうです。
無農薬栽培で、肥料はすべて有機肥料へと切り替えられました。
牛糞堆肥を使われているのですが、隣接する牧場から運ばれてくるものを時間をかけて発酵させ、さらに完熟させるための機械でサラサラの堆肥が出来上がります。
動物性堆肥は、この発酵がとても大切で、未熟な状態で土の中へ入れると土の腐敗へと繋がるのです。
牛糞堆肥のメリットは、多くの微生物が含まれているため有機物の分解促進や、水や空気が通りやすい土へ変えてくれたりという土壌改良の役割をしてくれます。
デメリットは使用する量の調整が必要という点。土壌に混ぜる量が多くなりすぎると窒素過多になり、窒素を多く吸収して育った野菜を虫が食べにきます。
一般的に購入できる慣行農業(農薬や化学肥料を使用)の野菜は、窒素過多に偏りやすく、虫がくるから農薬をまくという循環へ。
一方で、有機肥料の量を調整しながら作られている野菜には虫が来ないんですよね。だからそもそも農薬を撒く必要がない。
窒素は、正式には「硝酸態窒素」と言われ、野菜に多く含まれているとそのまま体内へ。
体内でヘモグロビンと結びついて酸欠状態になり血流に影響があると言われています。
どの程度の量がという専門的なところはわかりませんが、避けたいなと思ったら避ければいいだけの話だと思います。
「虫が食べるくらい美味しい野菜」というのが、どういう意味かおわかりいただけましたでしょうか。
そして、「緑色の濃い野菜は栄養たっぷり」という意味も、同じことです。
無農薬の葉物野菜は、薄い緑色になります。濃い緑色ではなく薄い緑色であるものを選びましょうね。
阿蘇蔵農園さんの葉物野菜は、触るとわかりますが柔らかく優しい色合いです。
そして食べてみるとスッキリさがあります。
ここで使用される水はすべて阿蘇山の清らかな地下水。ミネラル豊富な地下水を野菜が吸い上げ、そして収穫した後も地下水で洗浄されます。
それだけでも自然の恵みを体いっぱいに吸収できる野菜であることがイメージできますよね。
この土壌と水の組み合わせで作られる野菜は、この阿蘇という場所特有であり、微生物の力で育った無農薬野菜は阿蘇蔵農園さんならではだと思います。
(他にも微生物を活性化する方法があり、それは農園に行った人だけが知れます)
来年7月には、新しい事務所が作られ、農業体験&テレワークができるようにもなるそうです。
GO Organics Japanでは、ぜひ、行きたい人達で集う会を企画したいなと思っていますのでお楽しみに。
阿蘇蔵農園さんのお野菜をご要望される方は、阿蘇蔵農園の野菜セット Mサイズ – 阿蘇蔵農園 (shop-pro.jp)から定期発送をお問い合わせしてみてくださいね。
GO Organics(ゴーオーガニクス)のHPをみました!と伝えていただけると嬉しいです。
(すみません、何もプレゼントはありませんが…)
阿蘇の大自然のお野菜を、ぜひ楽しまれてください。